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あなたのお子さんはどのタイプ?~学ぶ動機で成績が変わる~

みなさんこんにちは!前回のコラムでは、学習において「学習者の学ぶ動機」が大切で、孔子の言葉からそれが2000年以上前から変わらないことをお伝えしました。
そこで今回は、「学ぶ動機」について少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

「学ぶ動機」を考えてみよう

前回のお話の最後で下の4つの学ぶ動機の例を挙げました。

①勉強することが楽しいから勉強する
②夢を叶えたいから勉強する
③成績が悪いと恥ずかしいから勉強する
④先生や親にしかられたくないから勉強する

みなさんはこの4つについてどう感じますか?おそらく多くの方は①と②の動機はポジティブなイメージ、③と④はネガティブなイメージを持たれることだと思います。まずはこの感覚を言語化してみましょう。

これは
自律的(自分の意志で行動できること)である
✔他律的(自分ではなく他からの強制や命令によって動くこと)である

かの違いです。

✔自律的な動機
①勉強することが楽しいから勉強する
②夢を叶えたいから勉強する
どちらの動機も他人から強要されるようなものではなく、自分の意志で勉強という行動を選び取っているのがわかるかと思います。

✔一方で他律的な動機
③成績が悪いと恥ずかしいから勉強する
④先生や親にしかられたくないから勉強する
④は見ての通り先生や親という他者の存在があり、③についても「恥ずかしい」というのは他の人と比べることによって起きる感情ですよね。

ということで、学ぶ動機は「自律的な」動機であるか「他律的な」動機であるかという分け方をすることができます。実はそれ以外にもう1つの分け方があります。どんな分け方でしょうか?

それは何を「目的」にして勉強するのか?という見方です。どう分けられるでしょうか?みなさんもぜひ考えてみてください。

①勉強することが楽しいから勉強する
②夢を叶えたいから勉強する
③成績が悪いと恥ずかしいから勉強する
④先生や親にしかられたくないから勉強する


これが前回も紹介した内発的動機付け(①)と外発的動機づけ(②~④)という分け方になります。大きな違いは、
✔内発的動機づけは「勉強することが目的」になっている
✔外発的動機づけは「勉強することは手段」であり、その他のことが目的になっている
ということです。

内発的動機づけ:勉強が「目的」
①勉強することが楽しいから勉強する=「勉強する」という行為そのものが目的

外発的動機づけ:勉強が「手段」
②夢を叶えたいから勉強する=「夢を叶える」ことが目的
③成績が悪いと恥ずかしいから勉強する=「恥ずかしくならない」ことが目的
④先生や親にしかられたくないから勉強する=「叱られない」ことが目的

成績がいいのはどんな「学ぶ動機」の子ども?

さて、上記では「学ぶ動機」の分類を紹介しましたが、気になるのはこれらの動機と学習成果の関係だと思います。

子供たちは①〜④の動機をどれか1つしか持っていないというわけではなく、①〜④の動機付けをそれぞれ強弱をつけて持っています。以下の表は小学生の動機づけによるタイプを示したものです。

このタイプと学習成績はどう関係があると思いますか?

Aタイプは全ての動機が低いタイプ。

Bタイプは他律的な動機が自律的な動機よりも高く、内発的動機が低いようなタイプです。言われて勉強はしているものの、勉強そのものは面白いと思っていないような人物が想像できます。

Cタイプは内発的な動機が高く、他律的な動機が低いタイプ。誰に言われるでもなく楽しんで勉強しているような人物が想像されます。

Dタイプは全ての動機が高いタイプ。勉強自体も面白く感じており、親や先生からも期待が高いようなそんな人物が想像できます。

このうち成績が良かった順番はC→D→B→Aでした。

この結果にみなさんはどう感じましたか?


みなさんのお子さんはどのタイプ?

みなさんのお子さんはどのタイプに該当すると思いますか?

もちろん子供たち自身の性格もこのタイプに影響しているでしょうが、子供に対する親の関わり方も関係しているでしょう。この調査では成績以外にも

「有能感」(“人よりすぐれたところがある”“勉強に自信がある” “体力に自信がある” )

「他者受容感」(親から期待されている”“クラスの友だちから頼りにされている”“失敗しても先生は温かく見守ってくれる” )

の項目が調査され、この2項目についてはD→C→B→Aの順で高得点になっていました。

自分のお子さんがAタイプやBタイプだと感じた保護者の方はまず「有能感」「他者受容感」を意識しながらお子さんの失敗を受容したり、お子さんの良いところをどんどん認めてあげるような声かけを心がけてみてはいかがでしょうか。

筆者
有名私立中高一貫校の教師で、ウィーケン!オンラインスクールのカリキュラム制作も担当。

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