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夏休み、宿題の計画はこう立てるのが正解!

あと1ヶ月もすれば、子ども達にとっては楽しみで待ちに待った夏休み!ですが、楽しみと同時に多くの宿題をやらなければならないのも事実。30日以上ある夏休みなので、保護者の方の想いとしては
「計画的にやってほしい」
「早く終わらせてほしい」
というものでないでしょうか?

そこで今回は、「夏休みの宿題の計画の立て方と、実際に実行できたか」に関する研究結果をご紹介します。

計画のタイプと実際にできたかどうか

みなさん自身はどのように夏休みの宿題を行う計画を立てて、実際にどのようにやっていましたか?この研究では公立小学校4〜6年生460名にアンケート調査を行い、夏休み前にどのような計画を立てていたか?実際にどのように行ったか?を調査しています。

その際に計画の立て方、実際の行い方を以下の4つに分類しています。
①毎日コツコツ
②夏休み前半で一気にやる
③夏休み後半で一気にやる
④無計画

まず最初に小学生たちがどのように計画を立てているか、「計画のタイプ」ごとの人数をご覧ください。

気になるのは実際に、この計画が実行できたかどうかですよね。ということで次は「計画と実際のやり方が一致していたか、不一致だったか」をみてみましょう。

「①毎日コツコツ」と計画を立てたグループは計画通りにできた人数が最も多く、その割合も高く(80.7%)となっています。一方で「②夏休み前半で一気にやる」と計画したグループは、計画通りに行えなかった人が行なえた人の倍近くの人数になっており、計画通りに行えた割合も最も低く(35.7%)なっています。

前半に一気にやってしまおう!と意気込んでいても計画が破綻してしまう可能性が高くなっているのが分かります。

ちなみに「実際の取り組み方」は次のようになっています。

計画時に比べて「①毎日コツコツ」が増えているのは好ましいですが、「③夏休み後半で一気にやる」や「④無計画」が増加しているのが気になるところですね。

今回ご紹介した研究結果では、「②夏休み前半で一気にやる」と計画を立てた場合、その計画が破綻しやすい傾向にあることが分かりました。もちろん前半で一気に終わらせることができれば理想的ですが、無理な計画は大人でも実行が難しいですし、そもそも目測を持って計画を立てること自体が大人でも難しく、子どもにとってはなおのこと難しいことだと思います。

そこで次回は計画を立てて実行する際のポイントを、研究結果を踏まえて紹介します。

筆者
有名私立中高一貫校の教師で、ウィーケン!オンラインスクールのカリキュラム制作も担当。

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